コラム

家づくりの流行って気になりますか?

初めての家づくりは、判断に迷うことが多いよね。

最近では、Instagramで情報収集している人が多いらしいじゃん!

そうだね。それ以外にも・見学会や勉強会に参加する ・新築経験者の成功例や失敗例を調べる

・書籍や雑誌を読むなど、さまざまな方法で情報収集をします。

そんな方法の一つに『流行を調べる』というものがあります。

とはいえ、「流行しているなら間違いは無いだろう」「せっかくだから流行を取り入れたい」と、

安易に採用すると後悔するかもしれません…。

ちなみに、最近の流行りはどんな感じなの??

最近の流行は、毎年のように発生する自然災害や猛暑に備えるため、

『耐震住宅』『高気密高断熱』『発電・蓄電』に関心を持つ方は多いものです。

また、建築費用が高騰している中、『コンパクト化』することで予算内に収めたり、

将来の暮らしを考えて『平屋』を選ぶ方も増えています。

確かに平屋はずーっと流行っていて、不動の人気な気がする。

■暮らし方に合うか

解放感などが人気の『リビング階段』や『吹き抜け』には、

・冷暖房が効きにくい ・音やニオイが広がりやすいなどのデメリットがあります。

家事の効率化に役立つ『ランドリールーム』には、・生活空間が減る

・使いにくさや子どもの独立などにより持て余すことがあるなどのデメリットもあります。

『窓が少ない』『窓が小さい』住宅は、断熱性や防犯性の向上には役立ちますが、

閉塞感や圧迫感によるストレスが心配です。

将来は『平屋』の方が暮らしやすくても、子育て中は収納スペースの少なさに悩んだり、

防犯性に不安を感じるかもしれません。

流行を取り入れるときは、家族の性格や暮らし方に合うか、慎重に確かめましょう。

流行りを取り入れれば何でも大成功!ってわけじゃなさそうだね。

■流行は変化します

家族の気配を感じたい方や閉塞感が苦手な方は、吊戸棚よりパントリーを、

独立型キッチンより対面キッチンを好むかもしれません。

しかし、吊戸棚には・デッドスペースを活用して収納量を増やせる ・作業動線を短縮できる

・リビングからの視線を、ある程度カットできるなどのメリットがあります。

時代遅れと言われる独立型キッチンにも、・音やニオイの拡散を防げる ・作業に集中できる

・整理整頓が苦手でも来客から見えないので安心などのメリットがあります。

間取りやデザイン、設備などの流行は、時代とともに変化します。

人によって向き不向きや好き嫌いああるもんね。

最新の流行を取り入れた家づくりでも、10年後、20年後には外観が気になったり、

開放的な間取りを不便に思うかもしれません。

流行も参考になりますが、普遍的な家づくりもまた参考になります。

特にこだわりたいところ、程々で良いところを明確にして、

流行が変化しても満足度が下がらない家づくりを追求したいですね。

長い目で見て考えた方が良さそうだね。

アパートのステンレスシンクを古臭く感じていた知人は、

「今は人工大理石のシンクを選ぶ方が増えているんですよ」と担当者に提案されました。

一目で気に入ったので、迷わず人工大理石のシンクを選びました。

新居を見学に来たママ友にも大好評。満足して使っていたのですが、10年過ぎた頃に後悔しました。

その理由は、黄ばみが増えてきたことです。

最初は掃除不足が原因だと思い、掃除の頻度を増やしました。なのに黄ばみは増える一方です。

不思議に思って調べたところ、経年劣化によるものだと判明。

「一生ものだと思っていたのに…」「知ってたらステンレスを選んだのに…」と後悔したそうです。