コラム
家づくりのこと暮らしのこと
新居でどんな暮らしをしたいですか?
今って注文住宅を建てる人って増えているんだろうか?
住宅支援機構の調査によると、2,023年度の融資区分別(建て方別)の利用割合は、
・注文住宅(土地付きを含む) ・・・44.2%(前年度より1.5%減)
・中古住宅(マンションを含む)・・・27.4%(前年度より3.3%増)となっています。
へー!中古住宅を購入するための融資の方が増えているんだ!
また、所要資金(融資区分別)を見ると、マンション、土地付き注文住宅、注文住宅は
前年度より増加していますが、建売住宅、中古マンション、中古戸建は前年度より減少しています。
最近は、資材や人件費の高騰などによる価格上昇のため、持ち家率が低下する傾向があります。
しかし、注文住宅には『施主のこだわりを実現できる』というメリットがあります。
そのため、価格は高くても注文住宅に魅力を感じる方は多いのでしょう。
となると、そのメリットを最大限に活かすには、どんなこだわりがあるのかを、
まず本人が自覚しなければなりません。
案外、注文住宅を建てたい!って思っている人もどんな家?ってなると
簡単には答えられないのかもね。
『現在の住まいに対する不満』には気づいているものの、
『どんな暮らしをしたいか』については曖昧な方がいるそうです。
もし、新居でどんな暮らしをしたいかよくわからないなら、平日の出勤前、帰宅後、休日…と、
具体的に想像してみましょう。
私はやっぱり、「プライバシーが保たれる空間で、家族と穏やかに過ごしたい」
「周りに迷惑を掛けることなく映画や音楽を楽しみたい」
「疲れたときは、窓から空や緑をボーっと眺めて癒されたい」
「家族との時間も大切だが、自分だけの時間も欲しい」てなところかな。
何をしている時が楽しいか。10年後、20年後の自分は、家族はどうか。
そんなことを普段から考えていると、ふと映像が浮かんでくることがあります。
家族の意見を聞いて、気付かなかったこだわりを見つけることもあります。
それらは、担当者に要望を伝えるとき、とても役立ちます。
住宅展示場などで、素敵な外観や高性能の設備を見ると、
建物という「ハコ」をつくることに意識が向きそうになります。
しかし、そこでどう暮らしたいかという「コト」に意識を向けると、より暮らし方に合う、
満足度の高い家づくりができるのではないでしょうか。