コラム

ナフサ不足で納期遅延や値上げが増えています

ホルムズ海峡が緊迫化してから、原油やナフサの供給が不足してるよね。

住宅業界では、住宅設備、断熱材、防水材、塗料など、家づくりに欠かせない

多くの資材が不足してるって聞いたけど本当なの??

そうだよ。値上げや納期の遅延だけでなく、受注そのものが停止しているケースもあります。

数年前のウッドショックがようやく落ち着いたと思えば、

住宅ローンの金利が上昇したりナフサショックが始まったり、、、。

資源エネルギー庁によると、4月に前年実績比で2割以上、5月には過半の代替調達に目処がついたとか。

今後も大変だろうけど、何とか頑張ってほしい、、、

■現在のリスク

契約した費用で資材を調達できない場合、契約後に追加負担を求められるかもしれません。

というのも、増額分を全て業者が負担した場合、経営を維持できなくなって倒産リスクが

高くなるからです。追加費用の取り扱いについては、・全額を施主が負担するのか

・負担額に上限があるのか ・いつ支払うのかなどについて契約前に確認しましょう。

また、納期遅延や受注停止によって工事が止まることもあります。

つなぎ融資で着工金を支払った後に工事が遅れると、工期が延びた分だけ返済額が増えます。

つなぎ融資の契約期間の多くは最長1年程度です。

その期間に間に合わないとき、延長申請できる場合もありますが、

金融機関によっては追加融資を断られたり、住宅ローンを契約できなくなる可能性があります。

とはいえ、支払い後に慌てて解約すると、それまでに施工業者が負担した実費は差し引かれます。

さらに、違約金や損害賠償も発生します。トラブルが発生しやすい状況なので、

施工業者とのこまめな情報共有が大切です。

実際問題、待てば戻るものなの??

数年前のウッドショックは、アメリカなどで住宅需要が急増し、木材の需要が爆発的に増えたことが

きっかけで、輸入に頼っている日本では、木材が品薄になったり価格が高騰したよね。

さらに、コロナ禍によるロックダウンや半導体不足も重なり、住宅設備などの納期遅延や値上げも

発生しました。現在の価格も高止まりが続いていますから、ナフサショックによって高騰した価格は、

状況が落ち着いても、元の水準には戻らない可能性があります。

■先延ばしによるリスク

工事の遅延を避けるため、「もう少し様子を見てから計画を進めよう」と考える方が

同じ時期に家づくりを始めた場合、需要の増加に伴って価格が高くなる可能性があります。

また、土地選びのライバルが増えるため、要望を満たす物件が無くなったり、

施工業者への依頼が増えて、完成まで時間がかかることも考えられます。

じゃあどうしたらいいの、、、

新築する場合、・珪藻土や無垢材など、石油製品に頼らない家づくりを検討する

・家づくりのスケジュールに余裕を持たせる ・予算を減らし、値上げに備えた予備費を確保する

・SNSの噂に惑わされず、発信者が明確な正しい情報をもとに判断するなどの対策をしましょう。

入居時期を先延ばしにできない場合、リフォーム済みの中古住宅という選択肢もあります。

新築住宅の価格高騰のため、中古住宅の需要が増えています。

耐震基準不足や見えにくい部分の劣化など、中古住宅ならではの難しさがあるので、

購入する前にプロによる診断を受けてトラブルを防ぎましょう。

なるほどね。けどなかなか石油製品に頼らない家づくりって難しいよね。

■家計への影響は?

プラスチックの原料となるナフサ価格の高騰によって、

冷凍食品やペットボトル飲料なども値上がりしています。

また、食品ラップやゴミ袋など、暮らしに欠かせない消耗品の値上げも予想されます。

ガソリン代・電気代・ガス代などの変動も気になるところです。

また、ナフサの影響を受けやすい業種では、ボーナスのカットや雇用調整が懸念されています。

まずは家計簿をつけて、家計への影響を把握したいですね。