コラム
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省エネ基準適合住宅の優遇制度

4月から家づくりの基準が変わるって聞いたんだけどほんと??

よく知ってるね。全ての新築住宅に、省エネ基準への適合が義務化されるんです。
光熱費の節約、寒暖差の軽減などのメリットはありますが、
建築費用のことを考えると不安になるよね。
省エネ基準適合住宅には優遇制度があります。しっかり利用して負担を抑えたいですね。

優遇制度はフル活用しなくちゃ!どんなのがあるの??

■住宅ローン減税
年間の合計所得が2000万円以下の方が住宅ローンを借りて居住用の住宅を取得した場合、
年末のローン残高の0.7%相当額を所得税から控除する制度です。
所得税から控除しきれなかった分は、翌年の住民税から控除します。控除期間は13年です。
■補助金
国は、住宅省エネ2025キャンペーンとして、
一戸当たり・GX志向型住宅・・・160万円 ・長期優良住宅・・・ 80万円
・ZEH水準住宅・・・・40万円の補助を行っています。
また、現在の住まいを取り壊して長期優良住宅かZEH水準住宅に建て替える場合、
さらに20万円追加されます。

へー。建て替えだと20万円加算されるんだ!
けど以前はZEH水準住宅だと、倍近くもらえていたからだいぶ減ったね。

■ZEH水準
「ZEH」は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称です。
省エネ住宅より断熱性能を高めたり、太陽光発電などでエネルギーを創り出すことによって、
エネルギー消費量ゼロを目指しています。
「ZEH水準」は、『断熱等性能等級5』と『一次エネルギー消費量等級6』の両方に適合することが
要件です。4月からの家づくりは省エネ基準への適合が最低ラインになりますが、
2030年にはZEH水準への適合が最低ラインになります。
「資産価値を優先するならZEH水準の方がいいかも」「要望を叶えることを優先したいから、
省エネ基準で十分」と、人によって考え方が違うのは自然なことです。
まずは、義務化について家族と話し合いましょう。

もし、省エネ基準に適合しなかったらどうなるの??

新居の工事を始める前に、建築基準法や自治体の条例に適合しているか確かめるため、
検査機関に建築確認の申請をします。
4月からは、この建築確認の際に省エネ基準に適合しているか審査します。
省エネ基準を満たさない住宅は建築できませんから、
適合する内容に仕上がるまで審査をクリアできません。
場合によっては、着工が遅れて、希望していた時期に入居できない可能性も考えられます。
義務化の前に準備期間があったので、信頼できる業者を選べば大丈夫かとは思いますが、
心配な方は、スケジュールに余裕を持たせた方が良さそうです。