コラム

厚生労働省の調査によると、世帯全体のうち、共働き家庭が占める割合は約７割らしいね。

このところ、建築材料などの高騰が続いているため、住宅価格も上昇しているし、

単独ローンでは借入可能額が追い付かない気がする。

そうだね。そんな事情もあり、共働き世帯が新築する際、ペアローンを選択するケースが増えているそうです。

■ペアローンとは

一つの物件に対して、夫婦それぞれが住宅ローンを組む方法です。

契約が別ですから、お互いに好きなプランを選べますし、夫婦のどちらも住宅ローン控除を利用できます。

そんなメリットがある一方、・育児や転職により収入が減る

・離婚や死亡により返済者が減るなどのきっかけで、返済が困難になるリスクがあります。

一人で借りるより借入額を増やしやすいことは、うちら若い世代にとって魅力的かも。

ただ、新築後に出産などで収入が減る予定があるなら、きちんと考えた方がいいね。

そう。一人分の収入でも無理なく返済できる金額を予算の目安にしたり、

手持ちの資金を多めに確保しておくなどの対策も検討したいですね。

■団信とは

住宅ローンに加入する条件として求められる保険で、正式名称は「団体信用生命保険」といいます。

返済中に契約者が死亡したり高度障害状態になった場合、住宅ローンの残債は保険金で支払うので、

残された家族は返済を引き継ぐ必要がありません。

死亡や高度障害のほか、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」の三大疾病にも対応するプランや、

就業不能状態が続く全疾病に対応するプランなどもあります。

今は女性特有のがんも増えてきているから、男性だけでなく女性も団信には入れたらいいよね。

■ペアローンの団信

ペアローンは、夫婦それぞれが団信に加入します。

そのため、どちらか一人が死亡すると、その契約者の分だけ残債が免除されるのが一般的です。

しかし、金融機関によっては、どちらか一方が死亡した場合に、夫婦二人分の残債を免除するプランを提供しています。

ペアローンの需要が増えたことにより、金利以外のサービス面での競争が激しくなると予想されています。

団信の内容も比較して、より満足度の高いプランを探したいですね。

その場合は生命保険は不要なの？？

団信に加入する方の中には、「これでもう生命保険はいらないよね！よし！生命保険料を節約できる！」

と思う方もいるそうです。しかし、団信がカバーするのは住宅ローンの残債だけ。

残された家族の暮らしを守るには、ある程度の資金が必要です。

遺族年金や貯蓄などで対応できるなら大丈夫かもしれませんが、

対応できそうにない場合は、生命保険などで不足分を補えるよう備えておきたいですね。