コラム

徒歩〇分って?

土地の情報には、最寄り駅や学校などへの距離や所要時間が記載されているよね。あれって何基準なの?

所要時間は「車で〇分」「徒歩〇分」と記載されていますが、速度を調整できる車ならともかく、歩く速度は人それぞれです。

競歩のようなスピード感で歩く人もいれば、会話を楽しみながらのんびりと歩く人もいます。

それに、まったく同じルートでも信号待ちの回数が異なることもあります。

確かに。ますます信ぴょう性がなくなってきたから、算出方法を教えて!

■1分=80m

不動産の表示に関する公正競争規約には、不動産の広告についてのルールが記されています。

この中で、徒歩での移動距離は1分当たり80mとし、1分未満は切り上げて計算するよう定められています。

ところで、複数の区画がある広い分譲地の場合、どこを選ぶかによって施設までの距離が変わりますよね。

その場合は、最も近い区画と最も遠い区画の距離を測定し、「徒歩〇~〇分」と表示します。

1分当たり80mと言われても、ピンとこないね。

■信号・踏切

信号や踏切での待ち時間は計算に含まれていません。

そのため、信号が多いルートや遮断機が下りる回数が多いルートは注意が必要です。

実際に歩いてみるのが一番だね。

実際に歩くと、・交通量が多いのに歩道が無い・横断歩道のみで信号が無い・見通しが悪いなどのように、危険を体感できます。

そのほかにも、坂道や階段のように、歩行速度が遅くなる場所があるかもしれません。

たとえば通学路の場合、学校までの最短ルートに危ない場所があるなら、

親としては、迂回して安全ルートで通学させたいですよね。

正しい所要時間を計測したいなら、実際の通勤・通学の時間帯に、通勤・通学と同じ重さの荷物を持って歩くと良いでしょう。

バスや電車を利用する予定なら、同じ時間帯に歩くことで混雑具合もチェックできますよ。

実際、今は車移動がメインだからあんまり徒歩〇分ってのは気にしないんだけどね。

普段の生活のほとんどを車で移動する方は、徒歩移動時間に関心を持てないかもしれません。

しかし、誰しも免許証を返納する時がやってきます。

その頃には今以上に通販や宅配が便利になっているかもしれませんが、

念のため、スーパーや病院までのルートや安全性を確認したり、徒歩での移動時間を計測しておきたいですね。