コラム
土地のこと
現地で調べたい事(その3:周辺環境)
前回から、現地で調べたいことシリーズで土地と道路について教えてくれたよね。
地図などのデータである程度把握していても、やっぱり現地でなければわからないことってたくさんあるね。
そうだね。さて、今回は土地の周辺環境についてです。周辺環境は、入居後の満足度を大きく左右します。
ただし、周辺環境の良し悪しは、人によって判断基準が異なります。
例えば、スタッフの知人の場合、「隣にコンビニがあるなんて最高!」と、お子さんは喜びましたが、
「車や人の声で夜中もうるさいのでは?視線も気になるだろうし」と知人は気が進まないようでした。
確かに人によって大きく変わってきそうだね。
■隣家
隣家トラブルには、「越境してきた木の枝を、何回注意しても切ってくれない」「ペットの鳴き声や生活音などの騒音が苦痛
「たばこのニオイが漂ってくるのがつらい」など、数多くの事例があります。
マンションなら管理会社が対応してくれるかもしれません。しかし、持ち家の場合は自分で対応するしかありません。
となると、お隣さんの様子は気になりますよね…。平日、隣家が留守にしている時間帯だけでは情報が不十分です。
夕方以降や休日に現地を訪れたり、周辺住民に尋ねるなどの方法で情報収集しましょう。
■利便性
最寄りの駅やバスステーション、スーパーや病院などについては、距離だけでなく、
混雑具合や駐車場についても調べておきましょう。そのほかに気になるのがゴミステーションです。
ゴミステーションによっては、・掃除や立ち合いなどの当番制がある・ゴミを出せる時間が決まっている
・距離があり、ゴミが重い時や雨の日は大変などの不便を感じることがあります。「自治会に入らないと使用できません」
「最も近いゴミステーションは世帯数の上限に達しているので、一つ先を使用してください」と言われる場合もあるので、
必ず確認しましょう。
駅などの交通機関はよく調べるけど、ゴミステーションは盲点だったなあ。
確かに毎週ゴミは出すだろうし、結構なストレスになりかねないよね。
■通学路
登下校の時間帯に歩くと、実際の交通量がわかります。大人にとって安全な道でも、
子どもにとっては危険な場所があるかもしれません。
まずは、お子さんと一緒に歩いて、見通しが悪い場所や不安に感じる場所がないか尋ねてみましょう。
なお、学校によっては、交通量の多い交差点で保護者が当番制で見守ったり、集団登下校で低学年の児童の安全を守っています
そんな取り組みも知っておきたいですね。
■嫌悪施設
嫌悪施設とは、その名の通り人から嫌われる施設です。
墓地、火葬場、自殺や事故が発生した物件などの心理的に拒否感がある施設のほか、工場や養鶏場、ゴミ処理場のように、
騒音やニオイなどが生活に影響を及ぼす施設も該当します。嫌悪する感覚は人によって異なります。
「霊園の近くは、静かで自然が多いから落ち着く」と感じる人にとって、そんな場所はお買い得と言えそうですね。
友達に聞いた話では、病院の東隣の一戸建てを借りたんだけど、西隣には病院の駐車場があるため、
夏は、冷房をつけて待機している車から排気ガスが…。冬は、駐車場を除雪した雪が、越境して自宅の庭に捨てられ…。
幸い、借家だったから良かったけど、その後の住まい探しでは、駐車場に隣接する物件を徹底して避けたんだってさ。