コラム

坪単価の注意点

坪単価って言葉よく聞くけど、あんまり理解できていないんだよねー!

だから教えて欲しいな。

坪単価とは、1坪(3.3平方メートル)当たりの建築費のことです。

『本体工事費を床面積で割った値』というのは、一見とてもわかりやすそうですよね。

しかし、そのわかりやすさに大きな落とし穴があります。

そこで今日は、坪単価についてお話しします。

落とし穴があるの?怖い!ぜひ教えて。

■計算方法は業者によって異なる

『本体工事費』にエアコンの設備費などをどこまで含めるか。

『床面積』にベランダやロフトを含めるか。その判断は業者によって異なります。

なぜなら、「少しでも安く見せたい」「できるだけ参考になるよう、過去の平均値を出そう」などのように、

提示する目的が業者によって異なるからです。

なるほど。決まっているわけじゃないっってことね。

■小さい家ほど高くなる

浴室やキッチンなどの設備は住宅に欠かせませんし、狭い家だからといって設備費が安くなるわけでもありません。

そのため、同じ業者が同じ設備で家づくりしても、床面積が小さいほど坪単価は高くなります。

■入居後の費用を比較

性能が低い住宅は、初期費用は抑えられるものの、断熱性の低さを補う分、冷暖房費は高くなります。

メンテナンスの費用が増えることもあります。その結果、長期の費用を比較すると、

坪単価の高い高性能住宅の方がお得になるというケースがあります。

坪単価を比較するなら、水道光熱費やメンテナンス費も比較しましょう。

それらのデータを提示せず、坪単価の安さだけをアピールする業者は要注意です。

イニシャルコストだけじゃなくて長い目で見たランニングコストも大事だね。

そゆこと。

■性能がわかりやすいのは夏か冬

モデルハウスや見学会では、性能を体感できます。気になる業者のイベントには、積極的に参加したいですね。

暑さや寒さが厳しい時期に行けば、より性能の違いがわかります。

■参考程度に

広さや性能が全く同じ住宅でも、デザイン性を追求した凹凸が多い住宅は、シンプルな四角形の住宅より坪単価が高くなります。

実際に建てた方の中にも、「計算したら、広告より10万円以上も高かった」と嘆く方がいます。

計算方法に明確なルールが無いことや、面積や形状によっても値が変わるため、坪単価は参考程度にした方が良さそうです。