コラム
家づくりのこと暮らしのこと
家づくりを工夫すると、家事の負担を軽減できます。
なんか最近、家事が嫌で嫌でしょうがない。
厚生労働省が2022年に実施した「全国家庭動向調査」によると、夫婦の家事分担は、妻が80.6%を占めることがわかりました。
ちなみに、平均家事時間は、妻が平日247分(4時間7分)、休日276分(4時間36分)。夫が平日47分、休日81分(1時間21分)となっています。
共働き家庭が増えている現状を考えると、妻の負担は大きすぎるねーーー
えー!そんなにうちらって家事に時間使ってるんだ。そりゃ疲れるわけだ。
とはいえ、・2008年・・・85.5% ・2013年・・・85.1% ・2018年・・・83.2% という数字と比較すると、これでも減っている方なんだわね。
このような実態にもかかわらず、「妻は主婦業に専念すべき」との回答は3割以下、
「子が3歳位まで、母親は仕事を持たず育児に専念した方が良い」は約6割と、
どちらも過去最低の割合となっています。何だか、日本中の既婚女性のため息が聞こえてきちゃうね。
家づくりで間取りを考える時は、なるべく家事動線を意識したい!!
そうだよね。妻の負担を減らすには夫の協力が欠かせませんが、
動線や配置を意識した家づくりによっても、家事の負担を軽減することはできるね。
例えば洗濯の場合、『洗う → 干す → 取り込む → たたむ → 収納する』という行為が発生します。
この動線が短いほど、家事の負担を軽減できます。
スタッフの体験によると、以前は、
1階で洗濯 → 日当たりの良い2階のベランダで干す →1階のリビングや和室で洗濯物をたたむ → それぞれの部屋に運ぶ
という家庭を見る機会が多かったとか。
また、「足腰が弱ると、2階まで洗濯物を運ぶのは大変だし、足元が見えにくいのも手すりを持てないのも怖い」と嘆く高齢者の声を聞いて、
他人事ではないと思ったこともあるそうだよ。
洗濯って本当にめんどくさい。ただ干す、ただしまうだけじゃないから余計億劫なんだよね。
『洗濯』という家事を苦痛に感じる方の中には、「干すのは好きだけど畳むのは嫌い」
「畳むまでは我慢できるけど、それぞれのクローゼットに収納するのが面倒」という方がいます。
そんな時は、ハンガー収納にしたり、家族全員のクローゼットを一か所にまとめるなどの工夫をして、苦痛を和らげてあげたいですね。
まさにそれ。なるべく工程を少なくして動く距離も短くしたい。
家事の負担を軽減できる家づくりをすると、高齢になった時だけでなく、体調が悪い時や忙しい時にも、とても助かります。
まずは、「料理は好きだけど皿洗いは嫌い」「掃除機をかけるのは面倒だが、コロコロなら面倒だと思わない」
のように普段の行動を書き出してみましょう。
そして、「嫌い」「苦手」「面倒」な部分をカバーする方法を考えてみましょう。