コラム

田んぼだった土地に新築する場合の注意点

近所の田んぼに売地看板が立ったのが2年前。

今年初めに看板が無くなり、数か月前から造成工事が始まったんだけど、、、

当初は順調な様子でしたが、最近はたびたび工事がストップしてるんだよね。

なんでだろう??

きっとその原因は、水はけの悪さです。

大雨が降ると水を張った田んぼのようになり、

全ての水溜まりが無くなるまでに1週間前後かかります。

そういうことか。言われてみれば、先日、大雨が降ったあと、水たまりができていたような。

今朝も、最後まで残った水溜まりが、だいぶ小さくなっていた気がする。

■土地の特徴

長い間田んぼとして利用された土は、多くの水分を含んでいます。

また、粘土層を利用したり、下の層を機械で固めるなどの方法によって、

水を溜めやすく漏れにくい状態に整えられています。

■水はけが悪い土地のリスク

水分が多い土地は軟弱で、住宅の重さに耐えられない可能性があります。

造成工事で土壌改良や排水対策を行っても、

新築時の地盤調査によって強度不足が判明することがあります。

強度によっては100万円以上の地盤改良費が発生することも…。

また、土地の水分が住宅に侵入したために、床下に水が溜まったり、

カビやシロアリの被害に遭ったという事例もあります。

水はけが悪いと植物が根腐れしやすいため、ガーデニングや植栽を計画している方は要注意です。

水はけって結構大事なんだね。でも素人じゃそんなん分からないよね。

■水はけの調べ方

土地選びの際に候補地を見つけたら、・雨天時に雨水がどのように流れているか

・雨が上がった後、土地はどんな状態か ・数日後の地面の様子はどうかなどを

現地で観察しましょう。すると、・水はけは良いが、周囲より低いので水が集まりやすい

・雨が上がった後、周囲の土地より乾くのに時間がかかっているなどの発見があるかもしれません。

なお、「特に問題は無さそうだ」と思った土地でも、隣家の基礎や外壁にコケが生えているなら、

その周辺は湿気がこもりやすい可能性があります。

雨が降った後に自分で見に行ったり、近隣を観察するのは大事だね。

■地名

「田」「池」「沼」「沢」「水」などの水に関連する漢字がついている土地や、

「谷」「窪」などの漢字がついている土地は、水が集まりやすく水はけが悪い可能性があります。

気になる土地にそんな漢字があるなら、土地の履歴を調べましょう。

土地の履歴は、図書館の古地図や国土地理院のサイトなどでわかります。

地元の人や不動産会社の人が知っている場合もありますよ。