間取りは、人格の形成にも影響を及ぼします。
2020.12.02
『家族』は、組織の最小単位だと言われています。
人は、家族との関わりの中で失敗や成功を重ね、
思いやりや責任感、家事スキルやコミュニケーション能力など、
様々なことを学んでいきます。
その学びの場として欠かせないのが『住まい』です。
ところが、間取りを失敗すると、
家族と共に過ごす時間を確保できない住まいになることがあります。
すると、学ぶ機会が減るだけでなく、人格の形成にも影響が出ます。
特に、幼い子はその影響が大きいと言われています。
改めて意識すると、間取りを決めるのって責任重大ですよね…。
家族構成や暮らし方によって最適な間取りは異なりますが、
「これだけは守ってほしい」という注意事項はあります。
それは、
・家族の気配が分かること
・家族でくつろげる場所があること
・孤立しない(させない)こと
など、家族との接点に関することです。
過去に自宅を重大事件の現場とした犯罪者の住まいの多くには、
『玄関から自室まで誰にも会わずに行ける』という共通点があります。
それを不安に感じてリビング階段を選択する方もいます。
しかし、リビング階段には
・ニオイや音が伝わりやすい
・空調の効き悪い
・来客時など、プライバシーの確保が難しく感じる時がある
などのデメリットがありますよね。
そのため、生活時間が大きくずれる家族がいる家庭や来客が多い家庭など、
各家庭の事情に配慮した家づくりが必要になります。
「本当にこの間取りで大丈夫かな?」
と思った時は、図面の上で家族の一日の行動をシミュレーションしてみましょう。
すると、家族と過ごせる時間や場所だけでなく、
生活動線や家事動線などの改善点も見えてきます。
間取りの良し悪しを第三者機関に診断してもらう方もいます。
確かに安心感は得られるでしょうが、
家族の性格や行動パターンを熟知していないと一般的な意見しか述べられません。
そういえば、ある知人が間取りを決めた時、家族全員で図面を囲み、
それぞれが自分の動きをなぞって行動パターンを確かめたとか。
あなたも、迷ったときは試してみませんか?^^
では、また(^^)/